自分のコミュニティを築けなければ新たなビジネスは立ち上がらない

itoatsushi - 2013/04/13 - 日記 /

起業したい人、豊富なアイデアを持っている人たちが一番に必要とするモノ(存在)は、お金(投資家)です。

しかし、彼らには資金集めのノウハウが不足しており、投資家との縁もさほどありません。あっても投資してもらえないのが大半であり現実であるのは言うまでもないでしょう。意気込みとアイデアが良くても信頼関係が薄ければ誰も応援しようとすら思わないでしょうし、露骨な儲け話となれば大抵の人は疑い深い目を持ちます。逆に信頼関係が築かれていればオイオイという点が多々あっても何らかの支援を考えてくれたりもします。

それに「金がなきゃ何も出来ない」と思えば、いつまで経っても自分ひとりで見えない投資家を捜し続けなければなりません。結果、いつまで経っても事は進まず、あったはずの自信までも失うことになりかねません。

やりたい事があるのであれば、投資家探しの前に仲間探し、いうなれば自分のチームになってくれるような人たちを探すことが先であるといえましょう。一人が二人、二人が三人・・・となっていけば自分のコミュニティを築くこともできます。自分のコミュニティを築くことができれば次から次へと立ち塞がるであろう挑戦者にとっての壁も容易く乗り越えられるようになります。

最近、「コミュニティビジネスが盛んである」といった記事をニュース等でしばしば目にします。
ニュース等で取り上げられるコミュニティビジネスは、地域が抱える課題をその地域の資源(ヒト・モノ・カネ)を活用して解決することであり、地域活性化のビジネススタイル又は奉仕活動を意味しているようです。

私がいう自分のコミュニティは、そういった類とは異なります。

自分のファンづくりが主目的だからです。

ビジネスパートナーといわれる存在、顧客といわれる存在、いずれもファンの具体的な行動の顕在化といえます。
「自分が考えたサービスや商品には自信があり、他社のものとは差別化されているので、協力者だって顧客だって増える」と思い込んでいる方もいますが、果たしてそれが現実的な話といえるでしょうか。もちろん、人は優れたサービスや商品に魅力を感じます。が、実績無くして信頼までも勝ち得ているでしょうか。

先程は人と人の信頼関係と申し上げましたが、ここでの信頼とは人とサービスや商品が基本となりますので信頼関係というより「ブランド価値」といったほうがわかり易いかもしれません。ブランド価値は、無形資産といわれるだけあって、それなりの時間を掛けて築いていく資産です。

つまり、「自分のファンから自分たちが生み出したサービスや商品のファンへ」がまだまだ実績のない起業家の基本的な姿勢であるべき、と私は考えています。ゆえに、自分のコミュニティを築くべきなのです。しかし、「そんな遠回りなんぞしていられない」という方もいます。彼らは、コミュニティづくりにはそれなりの手間と時間が掛かり自分が考えるビジネスとは直結しないと考えているようです。

そういった方々には、「自分のコミュニティは、小さな市場(マーケット)にもなり得る」と申し上げると少しは考え方を変えるようです。大きなマーケットに切り込むより小さくとも自分を優先してくれるマーケットを創造したほうが何をやるにも確実性が高まるといえます。こういった考え方は、小が大に勝つ戦略の一つといえるのではないでしょうか。

差別化戦略よりニッチ戦略と思われるかもしれませんが、既存の隙間市場を狙うことではありません。競争のない世界を創造するような戦略なのでブルーオーシャン戦略といえるでしょう。

「自分のコミュニティを築けなければ新たなビジネスは立ち上がらない」
その意味は、マーケット云々と言う前に「あなた自身の魅力次第である」ということです。とても単純な話ですが多くの人が自身の魅力に気付けず着飾るような魅力づくりに励んでしまうようです。パーソナルブランディングセミナーとかに参加して・・・

着飾ることが無駄とはいえませんが無理はいつまでも続きません。それより、冷静でありながらも不思議な魅力を放つ内面性を重視した方が真のファンを集めることができます。真のファンの定義は改めてにしたいと思いますが、「本物は本物を見抜く」ということだけお伝えしておきたいと思います。

私が理事を務める日本ビジネスプロデューサー協会では、以下のような考え方があります。

ビジネスプロデューサーは、自分の言葉で夢やビジョン、そして戦略までも語り尽くせる。しかし、そのすべてを語らずとも人間の五感に訴える魅力があれば相手に感じ取らせることができる。限られた時間内でどこまで感じ取らせ、創造的な空間にしてゆけるかがビジネスプロデューサーに問われるのである。