なぜ、企画書づくりで墨だらけになるのか?
itoatsushi - 2013/10/12 -
日記 /

「企画書のラフ段階はノートに手描き、提出段階はパワーポイントやイラストレーター等で作成」という流れ(作業)だが、一つの楽しみとして企画書を「一筆で描いてみる」がある。
家には30本くらいの筆があり、気がつくと「墨だらけ」なんてこともあるくらいだ。
以前、企画書づくりをテーマにしたワークショップで参加者にその「一筆で」をやってもらったことがある。いきなりだと誰もが戸惑うので、最初はお花の写真を見ながら感じたものを書き表す準備運動のようなプロセスを経て「一筆描きの企画書」にトライしてもらった。
「なぜ、そんなことするの?」
という質問に「一筆描きの企画書なんてかっこいいだろ」「これからはビジネスもアート化する時代なんだ」なんて意味不明な回答をしていたが柔軟な思考力を養う目的でやってもらったまでのことだった。
例えば、「9つの点を4つの直線を使って一筆でたどってみて」というクイズ(The Nine Dot Puzzle)があるのをご存知だろうか?
大抵の人は、点で作られる枠にこだわってしまい試行錯誤してしまう。が、その枠を何なりと超えて回答を即座に発見する人もいる。
「その違いは何なのか?」は、いうまでもなく「見ているところ(範囲)が違う」ってことになる。ビジネス的にいうなら「視点」だ。いや、「多角的視点」かな?
「柔軟な思考力は、そういった視点移動のトレーニングによって養うことができる」と感じているので「墨だらけ」になることもある。
もちろん、企画書づくりに筆を使う理由は他にもある。
今度、筆を使ったワークショップをやる時は、そのあたりもちゃんと説明しなければ、と思ったのである。
最新記事をメールでご案内